最近の話
こんな形で、赤坂氏が注目される日が来るとは思わなかった。
氏の職業は人気商売であることだし、当方としても顧客としては長らく関わらずにいたので、特に更新する内容もなく、放置サイトと化していた訳だが。
かといって、閉鎖削除もせずに残してあったのは、提供される商品とは折り合いが付かなくなったが、嫌いになった訳ではないから折り合いさえ付けばまた観に行くことになっただろうし、こうしたサイトが残っていることが、氏にとって悪になることはないだろうと考えたからだ。
今回の件で物見高く訪れる方には甘いことをと言われるかも知れないが、覚醒剤所持使用が犯罪行為であること、職業上多方面に多大な迷惑をかけたこと、そうした類いのことは、嫌になるほど言われ続けているだろうし、ご自分でも理解されているのだろうから、追い討ちをかけることはすまい。
まったくわかっていないからやったんだとは、思わない。失うものを沢山持っていた人だ。喜々として犯罪に走った訳ではあるまい。頭ではわかっていても、追い込まれ、越えてはならない一線を越えずにはいられなかったのだろう。推測するに、最初の一回から、ずっと後悔しながら続けてきたのだと思う。事が露見したことで、一番安堵したのは本人だったようにも思う。
無論、同じ境遇にあっても、犯罪に走らない人は大勢いる。だから本人が悪いのだというのは簡単だ。それが事実だからだ。けれど、犯してしまった事実は変えられないから。今となっては責めるよりも、そこからどう、健康な心身を取り戻して社会復帰するのかに心を砕いてほしいと思う。追いつめられ、一線を越えずにはいられなかった心を今更責めては、帰れるものも、帰ってこられなくなる。
しかし、何故、こんなに追い込まれるまで誰も腕を差し伸べられなかったのか。独りで抱え込んでしまったのだろうことは想像に難くないが、それほどまでに一線とは、越えてしまうときは呆気ないということなのだろうか。身近な人の中には、気づけなかったことを悔やんでいる人も、気づいていても止められなかった人もいるのかもしれない。直接本人に働きかけが出来る立場にいた人ならば、どれだけ悔やむだろう。もしそんな人がいるなら、間に合わなかったと嘆くよりもこれからどうするのかに目をむけて、気にかけていてほしいと思う。
そしてこれはまさに、一観客としての望みでしかないのだが。この仕事を気に入っているのであれば、難しくともいつかもう一度、トライして欲しいと思うのだ。なにも無理にメジャーである必要はない。なんらかの形で自分を表現する場を得ることが出来れば、応援してくれるファンも少なからずいるはずだ。心無い人も多いが、それと同じくらい、遠くから心から、自分を応援してくれる人もいるのだということを、どうか忘れないで欲しい。
辛いだろうけれど、これ以上、自分を痛めつけるのはやめてほしい。
苦しいだろうけれど、どうか、再び薬に流されることなく、じっと耐え忍んでいただきたい。
或いは、これは、自分の時間を取り戻して、自分の望む通り思う通りの道を歩き出す機会なのかも知れない。或いは、なにか他に新しく興味を引くことが見つかるなら、今までとは違うことに挑戦してみるのも一興かも知れない。観客の立場としては寂しくなるけれど、他に望む道があるというなら、どこかで穏やかに過ごしていてくれた方がいい。
いずれにせよ、出来るならば、またいつか、風の便りにでもいい。元気な様を伝えてほしいものだ。
そんな日が訪れることを、切に願っている。
2007/11/19 黒豹亭 亭主 凛乃介
2007/12/10 文法上の歪みを改訂
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